むねた裕之
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不破さんの古典学習「賃金、価格および利潤」

不破さんの古典学習が始まりました。最初はマルクスの「賃金、価格および利潤」、資本論の少し前に書かれた文献です。「なぜ、いまになってそんな古い理論を?」と思われるかもしれません。確かに1800年代の中頃に書かれた本ですが、学ぶべき理論がいろいろ含まれています。第1に、マルクスは当時、一番産業革命が進んでいたイギリスの資本主義を分析をして資本論などを書いたわけで、時代的な制約からいろんな間違いも含まれています。しかし、彼の指摘した資本主義の根本矛盾からは、今だどの国も抜け出せていません。この根本矛盾は現代の世界や日本を分析するのに役立ちます。第2に、彼の社会を科学的に見る見方は今でも通用します。ただ、世界で最も難しい本の一つと言われているマルクスの古典です。しかも時代は19世紀のヨーロッパ、頭をひねりながら格闘していきたいと思います。