むねた裕之
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川崎港の巨大化計画

12日、川崎市議団が企画した川崎臨海部ムダ使いツアーに参加しました。川崎市はこの臨海部に川崎港を中心に巨額の予算を投入する計画をすすめています。これまで一つのバース(岸壁)を造り400億円を投入しましたが「船の来ない港」とマスコミでも話題になりました。今日も船は小型船1隻のみで港はガラガラの状況でした。その川崎港にさらに3つのバースをつくるために1000億円を投入、周辺道路のトンネルなどに数千億円注ぎ込もうとしています。韓国の釜山港に追いつこうという計画です。

しかし、財界の専門家からも「巨大なハブ港は必要ないと思っています。・・すでに国際的航路は決まっていて新たに呼び込むことは難しい」(経団連運輸流通委員長)という意見も出ています。すでに釜山や中国の上海には巨大なハブ港が存在します。日本の横浜、川崎、東京港の取扱量が750万TEUなのに対して、釜山港は2倍の1342万TEUで新港も建設中で29バース建設予定。中国、上海・洋山新港は30バース建設予定です。規模の点でも圧倒的な差があり、航路を変えてしかも入港料金がはるかに高い日本の港に来るとは考えられません。まさに巨大な「船の来ない港」を造ろうとしています。