むねた裕之
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川崎市・リニア新幹線のトンネル工事:高津区の説明会は1月21日、家屋調査は今年度末から

12月21日、むねた議員は、一般質問で「リニア新幹線のトンネル工事について」質疑を行いましたので、紹介します。

●質問

・リニア中央新幹線については、この間、東京外環道におけるトンネル工事で陥没事故があった影響で、家屋調査を始めたり、品川のリニアトンネル工事では、わずか50mで掘削機が故障、その後愛知県でも故障が発生するなど、各地で問題が発生しています。

市内のトンネル工事の進捗状況について、まちづくり局長に

梶ヶ谷、等々力の立坑や市内のトンネル工事の進捗状況と高津区内のトンネル工事の時期について伺います。

◎答弁

非常口工事の進捗につきましては、梶ケ谷非常口は、令和3年10月に完成し、等々力非常口は、現在、立坑の掘削を終了し、側壁の構築を行っていると、JR東海から伺っております。

また、トンネルエ事につきましては、現在、梶ケ谷非常口及び東百合丘非常口において、シールドマシンの組立が完了し、シールドトンネルを掘り始める準備を進めていると、同社から伺っております。

今後につきましては、来年1月に予定されています掘進工事の説明会において、シーノレド掘進工事のスケジュールを説明する予定であると、同社から伺っております。

●質問

・いよいよ梶ヶ谷非常口から等々力非常口に向けてシールドマシンによるトンネル工事が始まるということです。詳しくは、来年1月の住民説明会で明らかになるということです。

市内のトンネル工事における家屋調査の進捗状況について伺います。

◎答弁

家屋調査につきましては、JR東海から、市内の対象範囲の家屋が約3,000件、調査案内済みが約900件、このうち約7割の方から、調査に協力する旨の回答をいただいており、順次、調査を実施していくと伺っております。

●質問

・家屋調査の範囲は、トンネルの両側40mの住居が対象ですが、東京の調布市の崩落事故があってから」住民の不安が高まっています。

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・昨年12月議会で取り上げましたが、高津区の千年、千年新町の地盤は、昔、多摩川の河道であり水を含んだ軟弱地盤であり崩落事故を起こした調布市の地盤と似通っています。しかも、この地域でのルート上のボーリング調査は1.5㎞にわたって1か所も実施されていませんでした。

(ディスプレイ)

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今年に入って、高津区内のボーリングの追加調査は行われたのか、伺います。

◎答弁

本年実施されたボーリング調査につきましては、昨年8月の説明会において、 JR東海からは、「施工管理を強化し、工事をより安全に実施するため、梶ケ谷工区内及び東百合丘工区内で実物の土砂を採取するボーリングを実施する」との見解が示されており、「高津区内では実施していないが、市内3箇所で採取を実施した」と伺っております。

●質問

・通常、トンネル上のボーリング調査は100~200mに1か所です。いまだ実施されていないというのは驚きです。

・千年、千年新町のルート上のボーリング調査を必ず実施をすること。実施するまではトンネル工事は実施しないことを要望します。

高津区内のトンネル工事、家屋調査についての住民説明会はいつ頃、行われるのか、伺います。

◎答弁

シールド掘進工事の説明会につきましては、来年1月17日から 1月29日にかけて、中原区、高津区、宮前区、麻生区において開催予定であると、 JR東海から伺っております。

●要望

・家屋調査については、高津区は今年度末から始めるということです。その前に、家屋調査についてのお知らせを配布するということです。

・住民説明会は、高津区は1月21日19時市民プラザということですが、各行政区1回では、全く足りません。特に、千年、千年新町地域での実施を要望します。家屋調査の住民の方の納得を得られるまでは、工事を実施しないことを要望します。

・大深度のトンネル工事については、この間、陥没事故、掘削機の故障が相次いでいます。特に高津区の千年地域は、陥没事故を起こした調布市と同じような軟弱地盤であり、しかもルーツ上のボーリング調査はほとんどやられていません。十分なボーリング調査や相次ぐ事故の原因がはっきりするまでは工事を実施しないよう要望します。以上の要望をJR側に伝えるようお願いします。