むねた裕之
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ISDEF JAPAN 開催についての申し入れ

7月20日、日本共産党川崎市議団は、「ISDEF JAPAN 2018」開催について、川崎市長、市民文化局長、中原区長に対して、以下の申し入れを行いましたので、紹介します。

 

川崎市とどろきアリーナで8月29,30日、「ISDEF Japan 2018」が開催予定とされています。この開催について、市民から「武器や軍事的な装備品の見本市ではないか」「核兵器廃絶平和都市宣言をしている川崎市として、ふさわしくないのでは」という声が出ています。

確かに、ISDEFの過去の動画では、装甲車、無人機、銃や装備品、ガスマスクなども展示され、そのデモンストレーションも行われています。この間、類似した見本市が千葉や横浜で行われています。「マストアジア2017」(幕張メッセ)では、巡航ミサイル、潜水艦、護衛艦、戦闘機の模型などが展示され、ロッキード・マーチン社などの海外の軍事産業が展示ブースを設け、イージス・アショア、ミサイル防衛システムや巡航ミサイル、戦闘機などの売り込みを日本政府にかけています。同じ会場では、「武器輸出三原則」の撤廃により、三菱やNECなど日本の軍事産業も参入して、防衛省が後援をして、日本の兵器を外国に売るための展示やデモも行われていました。

現在、参加企業を募集しており、どのような企業がどのような展示を行うかの詳細は不明とのことです。これから出店予定の企業から申請があると思います。本市のとどろきアリーナ条例施行規則第16条では、武器などの「危険物」の持ち込みは禁止しています。そもそも本市は全国に先駆けて核兵器廃絶平和都市宣言をした都市であり、また、マイコンシティなどの進出企業に対して協定を結び、武器製造に関連する企業に対しては、市の土地を貸したりするなど軍事利用につながる協力はしないとしています。さらに憲法9条を持つ国として、前記のような展示やデモの実施は、許されるべきではありません。出展内容を随時確認し、その中で武器や装備品などの「危険物」の疑いがあるものに関しては、展示を許可しないこと。場合によっては会場の許可を取り消すことなどの対応を開催期日まで行うことを要請します。