むねた裕之
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中小企業の人材確保、仕事確保を!

 宗田議員は、5月に川崎北工業会のオープンファクトリーに参加し、その工業会からの聞き取りをもとに、一般質問で中小企業支援について質問。経済労働局長に人材確保のための就業交付金制度やマッチング支援について要望しました。

中小企業の高齢化、後継者対策は切実

 宗田議員は質疑で、北工業会から「どこも平均年齢が高いが世代交代が難しい」など高齢化や人材確保で苦労している声を紹介し、全国的に後継者対策として注目されている北海道浜中町の就業交付金制度を提案しました。この制度は、漁業、農業、商工業で働く若者対象の補助金で、「予想を超える若者の呼び水になっている」と評価されています。

産業振興財団の専門家を活用したマッチングを

 次に、宗田議員は、先端産業とのマッチングについて、工業会から「クオリティーが高すぎて手が出ない。何か成功例を示してほしい」という要望を紹介し、マッチングの実績を質問。経済労働局長は「出張キャラバン隊事業」や「社会インフラの点検ロボット」などを成功例としてあげました。しかし、工業会からは「企業訪問に年1回ぐらい来ても本音が出ない」「技術をきちんと評価してくれる人を」という要望を伝え、大阪市が行っているマッチング支援事業を紹介し、川崎市産業振興財団の専門家を活用したマッチング支援を要望しました。

奨学金返済支援は「若者の定着につながる」

 また、宗田議員は、兵庫県で行っている中小企業に助成する奨学金返済支援事業を紹介すると、工業会からは「すごいいいですね、若者の定着につながる」と大好評でした。

支援

自治体

内容

就業交付金

北海道浜中町

漁業、農業、商工業で働く若者対象に月5万円、最大36か月まで支給する補助金

マッチング支援

大阪市

様々な技術力を持つ専門家50人が中小企業を訪問。月1回のマッチング会議で技術の活用や販路につなげる。年間200社、800件のマッチングを成立させている。

奨学金返済支援

兵庫県

若手社員の奨学金返済支援を行う中小企業に対して、年間返済額の1/3、上限6万円を5年間補助(企業、本人負担はそれぞれ1/3)。実績は17年度47社162人、18年度60社、1500人を予定。