むねた裕之
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下野毛工業協同組合オープンファクトリー

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10月29日、第4回下野毛工業会協同組合オープンファクトリーに、石川議員と参加しました。台風の雨の中でしたが、各企業・組合の方、専修大学の学生ボランティア、商工会議所の方たちの協力で、普段見ることのできない工場内部を見学することができました。

秀英堂紙工印刷さんは、小学校の副読本や映画のポスター(スターウォーズ)、包装紙(中村屋など)の印刷をしている企業です。1台4億円もするような印刷機が並んでおり、1時間に8000~12000枚を刷ることができます。しかし、紙を1枚1枚送る技術や紙のカット・製本の技術は職人の腕にかかっているということでした。いくら機械化されても職人さんの技術は必要で、技術の習得には3~10年くらいかかるということでした。以前は、もう2台あった印刷機ですが、規模を縮小したということでした。

谷田部精機さんは、プラスチック金型加工をやっていて、プラスチック樹脂を流して携帯電話ケースなどの金型を作っている会社です。1台2000万円以上する機械が何台も並んでいて、金型を削っていました。難しいのは、金型の組み合わせの技術で隙間、誤差がないようにやるには、職人さんの腕にかかっているということでした。社長さんの悩みは、以前500~600万円だった金型が現在では、400万円ほど、3割も安くなっていること。また、金型の材料である鉄や銅の価格が上がり、銅などは3か月で1割以上値上がりをしているということでした。

最後に、下野毛工業協同組合に寄って、森理事長さんに話を伺いました。「この間、下野毛地域は、新しい住宅が増え、新住民の方々が増えてきています。そういう中でも私たち中小企業がやっていけるように、地元の方に理解してもらえるように、こういう企画を続けています」ということでした。

今回オープンファクトリーに参加して、中小企業の技術の素晴らしさと、どんなに機械化されても職人さんの技が必要なこと。また、下野毛の中小企業が減少する中で、中小企業の方々が地元住民との理解を深めながら頑張っている姿を見ることができました。議会も中小企業活性化条例ができ、それにふさわしい中小企業支援をする必要があると感じました。