むねた裕之
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安保法制の施行ー神奈川県内での自衛隊と米軍の一体化と基地強化

日本共産党の17年度予算要望のために、神奈川県内の基地の状況をまとめましたので、その内容を紹介します。

昨年強行採決した安保法制=戦争法の施行によって、自衛隊と米軍が一体となった体制と訓練が実施されています。背筋の寒くなるような実態です。

 

日本第2の基地県である神奈川県では、日米ガイドラインとそれを実行するための戦争法を一体で、基地強化、米軍・自衛隊の一体化が進められています。

横須賀では、2015年から原子力空母ロナルド・レーガンが配備され、ミサイル駆逐艦2隻とミサイル巡洋艦1隻が追加され過去最多の14隻体制となり、約一千人の米軍兵士が増強されます。米海軍作戦部長は「米空母打撃軍と海上自衛隊は共同で作戦を行う統合化を進めている」と述べ、自衛隊幹部が米第7艦隊司令部に常駐し、共同交戦能力というシステムが日米どちらの艦船、戦闘機にも搭載され、日米共同作戦が可能な状況が作られつつあります。

厚木基地では、空母航空団の早期警戒機や戦闘機も次々と新型のものに変更され、各艦船のコンピュータとデータリンクしており、米軍と自衛隊の調整センターがすでに稼働するなど、平時から共同作戦できる体制ができています。

キャンプ座間では、米陸軍の第1軍前方司令部が発足し、陸上自衛隊の海外派兵の計画・訓練・指揮を一元的に行う司令部を持つ中央即応集団が座間に移転。相模補給廠内に、作戦・指揮・管制の演習ができる世界最新の作戦指揮訓練センターが建設され、すでに米陸軍と陸上自衛隊がインド洋の架空の島に展開することを想定した合同演習が実施されています。

オスプレイの厚木基地での離着陸訓練が実施され、横田基地へのCV―22オスプレイ10機配備、木更津にオスプレイ整備工場の設置が発表され、オスプレイの本市上空の飛来が予想されます。

このような戦争法の実施に向けた基地強化と米軍・自衛隊の一体化のためのすべての策動の中止を求めるとともに、米軍基地の縮小・撤去を国に強く求めます。