むねた裕之
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川崎市の宝・県立川崎図書館

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1月27日、総務委員会で「川崎市の宝県立川崎図書館を川崎市に残し生かすことについての請願」の審査が行われました。

県立川崎図書館は、このままだと2018年かぎりで、現在地から移転を余儀なくされる事態です。

教育委員会から、最初に経過説明が行われ、市の考え方として「県立川崎図書館の産業情報機能は、市民の方々を始め、企業や研究機関から高い評価を受けていることを受け、県による市内での機能存続を要望してきた。現在、県が産業情報機能に特化し、平成29年度中に「かながわサイエンスパーク」(KSP)に移転する方針を示したことにより、県による取り組みが推進されるべきものと考えている。今後、本市としても県と協議を重ねて行きたい」というものでした。

 

私も総務委員会のメンバーである市古市議、片柳市議と県立図書館を視察してきましたが、ここでしか手に入らない文献がたくさんありました。

全国有数の社史・・17000冊

科学技術系図書・・25万冊

国内外の規格・特許

17年に及ぶ川崎公害裁判の訴訟記録

などなど

しかも、これらは企業や個人から寄贈されたものも多く、書店でも手に入らないものが多数あります。利用者数も20万人と利用する方も非常に多いのが特徴です。

これらの蔵書が、市内のKSPと横浜の県立図書館に分散されてしまうかもしれないのです。

 

●この膨大で貴重な蔵書を分散されて市外に移転するということは川崎市の知的財産の流出です。

 

この図書館には、これら図書に関する専門的な知識を持った司書や職員の方々が49人もいて、この方々がいてこそ図書館を使いやすくしています。これだけの蔵書が一箇所に集まっていて、その専門化がアドバイスしてくれるからこそこの図書館は生きるのです。

●これらの蔵書と職員の方を分散させてしまっては、価値が失われてしまいます。

これらのことを指摘して、「蔵書を分散させずに市内に存続させること」を要望しました。

●総務委員会としては、神奈川県に対して今までの審議を踏まえて、意見書を出そうということになりました。後日、正副委員長が、その案文を各議員に示して、まとめることになりました。