むねた裕之
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橘樹官衙遺跡群の見学会ー7世紀後半の古代の行政の中心地

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橘樹官衙遺跡群の見学会に参加しました。
参加者は100人を超えていたのではないでしょうか?
大変多くの参加者で、市の方の説明に熱心に質問していました。

高津区千年の丘の上にあり、古代の役所の跡として今年の3月、川崎市としては初の国史跡に指定された貴重な遺跡です。

凄いと思ったのは、「7世紀後半の遺跡で、地方行政組織である評の役所の成立や構造、そこから郡衙(役所の施設群)へと発展する過程やその後の廃絶に至るまでの経過をたどることができる稀有な例」と紹介されているように、川崎市のこの地域に古代の街の中心地があったことです。

もう一つは、その大きさです。
古代橘樹群は、役所である郡庁正倉院、館、厨などの施設で構成されていますが、まだ、正倉院しか発見されていません。今日見た写真の場所には館があったのではないか?と言われています。となりの影向寺も含めて官衙が形成されており、これらの施設は、この千年の丘陵全体に広がっています。

今日の遺跡跡は、調査が終わる来週には埋められて市民農園になりますが、保存されます。
こうやって、少しずつ調査していくには何十年もかかると言われました。この官衙の全容を解明するには気の遠くなるような年月がかかりますが、ぜひ、次の世代の方々に引き継いでいってもらいたいと思います。
私もあらためて橘樹官衙遺跡群の重要性を学ぶとともに保存に力をいれていきたいと思います。