むねた裕之
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仮設住宅で被災者の要望聞き取り−妻と娘の遺体

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石巻・2日目の午後は仮設住宅で被災者から意見や要望を聞き取る活動です。どういう支援が必要か?を知る大切な活動ですが、それ以上に、被災者の深刻な体験、心の傷を知りました。そこの仮設住宅には、たくさんの小学生や教員が犠牲になった大川小学校の近くで津波にあった方が多く入居していました。50代の男性の方は、本人は静岡で仕事をしていて無事だったのですが、妻と娘、母親を亡くしました。最初は気軽に話してくれていましたが、急に声を詰まらせました。妻と娘が見つかったのは、大川小学校のガレキの中。遺体は、妻が娘をかばうように抱き抱える格好で見つかったそうです。どんなにか苦しく、冷たかったか、その娘をどんなにか助けたかったことでしょう。私たちもかける言葉がありませんでした。