むねた裕之
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川崎市の市立学校の校庭開放―コロナ禍以前のように開放を

6月29日、日本共産党、むねた議員は、「市立学校の校庭開放について」一般質問を行いましたので、紹介します。

市立学校の校庭開放について、教育次長に伺います。

質問

・子育て世帯の方々から「学校の校庭を開放してほしい」「コロナ前は開放していたのに」「球技ができる公園がない」などの声が寄せられています。

・川崎市は、児童の遊び場を確保するため、市立小学校で放課後や休日に校庭開放を進めるとして、来年度以降、市内全114校での実施を目指す「みんなの校庭プロジェクト」に取り組んでいます。市は、5月末までにモデル校を選定し、遊び内容や曜日・時間帯など児童の意見を取り入れたルールで試験的に実施。モデル校の児童を対象にアンケートを行って市の指針を作成するとしています。

本プロジェクトが始まった契機について、伺います。

◎答弁

令和元年11月に、幸区役所が、「あったらいいな・できたらいいな」をテーマとして、古川小学校の児童との意見交換を行った結果、「ボール遊びが自由にできる場所が欲しい」という声が多く寄せられ、その後、昨年3月に、「子どもたちが自由にボール遊びができる場所」について、同校において車座集会が開催されました。

その際、高校生から校庭開放イベント実施の提案があり、その実現に向け、昨年12月に「古川小学校大開放デー」が実施されたものでございます。

この取組が、子どもや保護者からも大変好評であったことを受け、”子どものやりたい”の実現をめざし、全校展開に向け、取り組んでいるところでございます。

質問

・幸区の古川小学校の児童たちからの「ボール遊びが自由にできる場所が欲しい」という要望から始まったということです。

コロナ禍以前における校庭開放を実施していた学校数を伺います。

コロナ禍で校庭開放を一時やめている学校の理由について伺います。

◎答弁

コロナ禍以前につきましては、市立小学校114校のうち、 87校が校庭開放を実施しておりましたが、現在、感染症対策が徹底できない等の理由により、開放を見合わせている学校もございます。

質問

・コロナ禍以前は市立小学校114校のうち87校が実施していたのに、現在は、見合わせている学校も多数あるということです。

現在開放している学校(モデル校)について、学校名を伺います。

◎答弁

本プロジェクトにつきましては、今年度、モデル校を中心に、課題の抽出やルールづくり等を行うことを想定し、大島小学校、古川小学校、上丸子小学校、久末小学校、平小学校、東生田小学校、麻生小学校の各区1校を選定しております。

質問

児童へのアンケート結果について、放課後に校庭で遊びたい児童の学年、割合などの特徴、校庭で遊びたい内容を伺います。

◎答弁

「放課後に校庭で遊びたいですか」との質問に対し、全体の半数を超える児童から「遊びたい」との回答があり、各学年とも「遊びたい」が「遊びたくない」を上回る結果となりました。

また、「校庭で遊びたいことを教えてください」との質問に対し、「ドッヂボールやサッカー」などのボール遊が最も多く、次いで「おにごっこ」、その他には、「遊具を使った遊び」といった結果でございました。

質問

・半数以上の児童から「放課後に校庭で遊びたい」という希望が出され、遊びたい内容も球技が多かったということです。

保護者へのアンケート結果について、校庭開放ルールの認知度、校庭開放に対する意見・要望、また、校庭開放希望の有無、遊ばせたい内容を伺います。

◎答弁

「平日放課後の校庭開放ルールについて、ご存じですか」との質問に対し、約7割の保護者が「知らない」、「あまり知らない」との回答でございました。

校庭開放に対する意見・要望といたしましては、対象となる学年の拡大、実施回数の増や時間の延長などについて多く寄せられたところでございます。

また、遊ばせたい内容といたしましては、児童と同様に、「ボール遊び」や「おにごっこ」が挙がったところでございます。

質問

・7割の保護者が校庭開放ルールについて「知らない」「あまり知らない」と答えているとのことです。校庭開放について、ルールなども含めた保護者への丁寧な周知を要望します。

これから校庭開放しようとしている学校の課題について、また、先生方の負担についても伺います

◎答弁

主な課題といたしましては、感染症対策の徹底や安全管理などが挙がっており、また、学校周辺に公園が複数あるなど校庭以外に遊ぶ場所があるため、これまで校庭開放の要望がなかったなど、学校により様々な事情があるところでございます。

今後、教職員の負担軽減の視点も含め、モデル校での取組を検証しながら、全校での実施をめざしてまいります。

◎質問

・課題として、感染症対策や安全管理などということです。私が伺ったところでは、周辺住民の理解、教員の事務負担なども課題だと聞いています。

・周辺住民の理解を進めるための丁寧な周知や環境整備、教員の負担とならないような体制つくりを要望します。

高津区の梶ヶ谷小、西梶ヶ谷小、末長小、子母口小における、土日も含めた校庭開放について、コロナ前と現在の状況を伺います。特に子母口小は中学校との合築なので、中学校の部活との競合について伺います。

◎答弁

平日につきましては、梶ケ谷小学校、西梶ケ谷小学校では、コロナ禍以前には校庭開放を実施しておりましたが、現在は、開放を見合わせており、末長小学校、子母口小学校では、コロナ禍以前から開放を実施しておりません。

休日の施設開放につきましては、各校とも、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、一時、利用の中止や利用時間の短縮をしておりましたが、現在は、学校教育に支障のない範囲で、地域の方々に御利用いただいているところでございます。

なお、子母口小学校につきましては、東橘中学校との合築により、ーつの校庭をシェアしておりますが、ネットフェンス等でエリアを区切るなど、工夫しながら教育活動を実施しており、休日の部活動や施設開放につきましても同様に実施しております。

今後、子母口小学校を含め、みんなの校庭プロジェクトにつきましては、学校の施設条件等も踏まえながら、各学校と調整を図ってまいります。

【意見・要望】

・梶ヶ谷小、西梶ヶ谷小については、コロナか以前には開放していたわけですから、ぜひ、開放をすすめることを要望します。

・末長小については、以前から解放していないということですが、周りには球技ができる公園が非常に少ないのが現状です。ぜひ、周辺住民の理解、教員の負担なども配慮して開放を進めることを要望します。

・子母口小については、小中合築のため、グランドも中学校の部活で使われることが多いため、開放できる面積も限られています。休日も合築のグランドは部活で使われることが多いとのことです。橘公園、市営四方嶺住宅跡地など周辺の公園において球技ができるような環境整備を要望します。