むねた裕之
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5月臨時会―特別定額給付金(10万円)の郵送申請と給付を一刻も早く!

5月13日、日本共産党の代表質疑、15日の代表討論での「特別定額給付金(10万円)」について紹介します。

●質問

特別定額給付金給付事業費についてです。

市長は、郵送申請については「6月中に支給できない可能性もある」と述べたと報道されています。他の市町村では、独自の財源も使い「5月中の可能な限り早期の支給をめざす」など、支給を急いでいるのに、川崎市ではなぜ、支給までそんなに期間がかかるのかでしょうか。市長は報道で、プレミアム商品券を1人10万円の給付金とつなげる狙いがあり、「給付金の申請とともに応援券の案内を送付する」と述べています。オンラインによる申請は5月8日からなのに、なぜ、郵送申請は商品券と一緒の時期に合わせなければならないのでしょうか。要するに、プレミアム商品券に合わせるために申請、給付を遅らせるのか、伺います。オンラインでは5月8日から申請開始ということですが、郵送申請も商品券とは別にして一刻も早く送付し、5月中に支給すべきだと思いますが、伺います。

DV被害者、ネットカフェ難民、ホームレス、外国人労働者、留学生など住民登録や銀行口座がない方にどのように届けるのか、伺います。

●答弁

プレミアム付きの商品券である川崎じもと応援券の広報につきましては、特別定額給付金の御案内に併せて掲載するなど、特別定額給付金の申請、給付の時期に影響を及ぼさないよう準備を進めているところでございます。

オンラインでの申請の受付につきましては、スケジュールを前倒しして5月8日から開始したところでございまして、郵送申請のための申請書につきましても、 1日でも早く市民の皆様に特別定額給付金をお届けできるよう準備を進めてまいります。

次に、配偶者やその他親族からの暴力等を理由に避難されている方で、事盾によりお住まいの市区町村に住民票を移すことができない方につきましては、「申出書」を御提出いただき、同伴者の分を含めて申請を行うことで、給付金を受け取ることができます。

次に、ネットカフ工に寝泊まりしている方やいわゆるホームレスの方など、いずれの市区町村の住民基本台帳にも記録されていない方については、新たに住民登録を行っていただくことで給付の対象となります。

●質問

郵送申請について「一刻も早く、5月中に給付をすべき」との質問に対して、発送、給付時期について、明確な答弁はありませんでした。市長は「申請書の発送は、早くても6月になる」、「6月中に支給できない可能性もある」と述べたと報道されています。しかし、多くの人が「すぐに給付を」「家賃が払えないで困っている」「川崎市は何をやっている」など一刻も早い給付を待ち望んでいるのです。あまりに危機感がなく、給付が遅すぎます。

 プレミアム商品券との関連について、「商品券の広報を給付金のご案内に併せて掲載する」という答弁でした。しかし、商品券は、いまだ発送時期も換金方法も決まっておらず、これを待っての発送ではとても間に合いません。郵送申請の発送は、商品券とは別にすべきです、伺います。

 他の政令市では、国や議会の決定を待たずに、前もって準備をはじめ、郵送申請でも5月中旬から発送、給付を開始しているところもあります。熊本市は5月11日、岡山市は14日、神戸市は15日に申請開始して、5月25日ごろから給付開始。仙台市では、収入の急激な減少の理由により一刻も早く給付金を必要とされる世帯の方については、申請書をダウンロードして5月18日から申請の受付開始、新潟市でも同様に窓口で申請書を渡し、15日から給付を開始します。川崎市も5月中の郵送の発送と給付開始をすべきです、伺います。仙台市や新潟市のように申請書をダウンロードしたり、役所窓口で渡すなどして今すぐに申請可能にすべきです、伺います。

●答弁

川崎じもと応援券の御案内につきましては、特別定額給付金の申請書の郵送時に同封する申請方法の手引き等の余白を活用し、取組の概要などを掲載する予定としておりますので、申請書の発送に影響を及ぼさないものと考えております。

次に、郵送申請の発送及び給付の時期についてですが、本市では、 1日も早く各世帯に給付金をお届けするため、国から事業概要が示された後、関係局と連携して事前準備を進めてきたところでございまして、 5月下旬から順次発送を開始し、 6月中旬からの振り込みを予定しているところでございます。

次に、申請方法についてでございますが、本市におきましては、申請・受給権者数が約75万世帯と多いことから、新型コロナウイルスの感染拡大防止に留意するとともに、簡素な仕組みで迅速かつ的確に家計への支援を行うため、オンライン申請のほか、世帯の給付ヌ寸象者全員の氏名等を印字した申請書を郵送することで、円滑に申請受付から振り込みまでを行うこととしているところでございます。

代表討論

特別定額給付金給付事業費についてです。

 郵送申請について「一刻も早く、5月中に給付をすべき」との質問に対して、発送時期については「5月末から」、給付は「6月中旬から」という答弁でした。市長は「6月中に支給できない可能性もある」と述べたように、このままでは、給付は、7月にかかる可能性もあります。他の政令市では、5月中旬から申請を開始して、5月下旬には給付を開始します。市は遅れる理由について「郵送件数が75万件もある」という答弁ですが、同じような規模の神戸市は15日から郵送申請を開始しているように、これらの政令市に比べ、半月も遅れる理由にはなりません。他の政令市と比較しても、市の対応は、あまりにも危機感がなく、不誠実です。

オンライン申請は8日から始まっていますが、現在、暗証番号の間違えや申請内容の不備などにより、窓口に長蛇の列ができるなど、全国で混乱が広がっています。行政側は「郵送申請のほうが早くて確実」と説明するなど、ますます郵送申請の重要度は増しています。川崎市は、一刻も早く市民に届けるためにも、郵送の発送準備ができたところから順次発送を開始することを要望します。