むねた裕之
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熊本震災から1年ー復旧・復興の状況

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5月17日、総務委員会で熊本市役所を訪問、約1年たった熊本地震(昨年4月)の復旧、復興の状況の説明を受けてきました。

被害状況(2017年 4月30日現在)

人的被害は、死者 69人(直接死6人、関連死63人)、重傷者 738人

住家被害(り災証明書交付件数)は、全壊 5723件、大規模半壊 8909件、半壊 38016件、一部損壊 73905件で計12万6000件。半壊以上の被害が4割にも上るなど、いかに甚大な被害だったかがわかります。

被害額は、1.6兆円で、そのうち建築物の被害は1.2兆円と74%にものぼります。

被災者支援

被災家屋への支援については、被災家屋の解体・撤去は受付件数13745件のうち、着手できたのが4768件(35%)。解体・撤去費用は行政が出すことになっていますが、65%の家屋がまだ、解体・撤去できずに残されています。

被災住宅の応急修理については、受付件数22138件のうち、完了したのは9152件と約4割にとどまっています。

仮設住宅など住宅の供給と入居者への支援については、募集・提供戸数12125戸のうち、現在10828戸の方が、まだ、仮設住宅などで暮らしています。

市の職員の方々は、この1年間、大変な苦労をされて復旧・復興に努力してきましたが、まだ、震災の爪痕は残されたままでした。

この熊本地震の教訓を、川崎市も学んで生かしていきたいと思います。特に住居の耐震補強工事は、早急に進める必要があります。