むねた裕之
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ボストン美術館展ー当時、日本の浮世絵は世界の最先端だった!

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妻と世田谷美術館でやっているボストン美術館展にきました。

日本の浮世絵など日本文化に影響を受けたモネ、ゴッホ、ロートレックなど印象派の作品を見ることを楽しみにしていました。
アメリカにいた時にあれだけ各都市の美術館を廻ったのにボストンに行った時にボストン美術館にはいかなかったのです。
その後悔もありました。

あらためてあの当時(江戸後期から明治維新にかけて)、いかに日本文化が西欧に影響を与えていたのか!驚きました。

以前、オランダのアムステルダムにいた時にゴッホ美術館に行って、ゴッホが日本の浮世絵を模写した絵を何枚も描いていて驚きましたが、今回は、モネ、ドガ、マネ、ロートレックなど名だたる印象派の画家が、すべて影響を受けているとは!

あの当時のヨーロッパの絵と違うのは、まず絵の構図です。
浮世絵はシンメトリックではない、
それに極端に近い窓から遠くの山、海といった距離感。
色使いも平坦で、色お組み合わせが大胆。
人物や自然が抽象化されていて線に味がある、などなど。
それらが、ゴッホの人物画やロートレックのポスターなどに、本当に生かされていました。

あの当時、「西欧に追いつけ、追い越せ」と躍起になっていた日本が、西欧では芸術の面で時代の最先端をいっていた、憧れの的だったとは!