むねた裕之
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69周年の終戦記念日にあたってー「戦争する国」を繰り返さない!

戦後69周年の終戦記念日にあたり、あの侵略戦争と植民地支配の犠牲となった内外のすべての人々に対し、深い哀悼の意を表明します。

戦後日本は、自ら引き起こした侵略戦争の責任を認め、憲法9条で世界に先駆けて戦争を放棄し、あらゆる戦力を持たないと決めました。
その後、日本が起こした戦争で一人の戦死者も出さず、他国の国民も殺していません。アジアや中東で日本が信頼されたのも、自衛隊がその国の国民を殺したことがなかったからです。

しかし、今年の終戦記念日は、戦争か平和かの重大な岐路の中で迎えました。
安部首相は、集団的自衛権の行使を容認する「閣議決定」を強行したからです。
それまで「憲法9条のもとでは海外での武力行使は許されない」という従来の憲法解釈を180度転換し、日本を「海外で戦争する国」に変えようとしています。

これは日本を守るためではありません。
今、行なわれているアメリカの戦争、アフガン戦争やイラクに自衛隊を戦闘地域まで派兵して、軍事支援を行うことが目的です。
アメリカの戦争のために日本の若者の血を流すーこれが集団的自衛権の正体です。

安部首相は「自衛のため」「日本の存立が脅かされた時」と言っています。
戦前、「自存自衛」「帝国の存立」といって侵略戦争を進めた日本軍国主義と同じ論理です。
日本をこんな戦争をする国にしてはなりません!

たたかいは、これからです。
閣議決定だけでは、自衛隊を戦闘地域へは派兵できません。
関連法案10数本を改悪して憲法の歯止めを取る立法作業が必要であり、この改悪をストップするたたかいが待っています。
閣議決定は憲法を越えられないのです。

このたたかいの勝敗を決するのは、国民の力です。
戦後、憲法に戦争放棄を明記させ、70年近く「戦争する国」lを阻止してきたのは国民です。

「閣議決定」の撤回を!
「海外で戦争する国」をめざす立法作業の中止を!
憲法9条を守れ!

これら一点での国民的共同を広げ、安部政権の軍国主義復活の野望を阻止し、安部政権を打倒するために力を合わせることを心から呼びかけます。